種まきおばさんの不思議旅
その4、カッパドキア そしてイスタンブールへ
緑の線の部分とオレンジの破線部分(飛行機で移動)
このまっすぐな道をご覧下さい。100kmも続くのですって。しかも180度地平線。大平原です。
正面遠方にうすく山が見えますでしょ。すそ野をひいた富士山のようなきれいな山。ハサン山。3900m。
だんだん内陸部にむかっています。中央アナトリア地方。
途中キャラバンサライ(隊商宿)に休憩を兼ねて寄りました。
ここはその昔シルクロードで商売をする隊商の宿泊施設。1日で移動できる距離、40kmに1軒つくられていたそうです。セルジューク・トルコ時代に完成。日本の宿場と同じですね。
中に入るのは3リラ、別料金。見たい人は見てください、という感じだったので、ほとんどの人は直ぐにトイレや売店に。
扉がすこ〜しだけ開いています。チョット中を見たいですよね。3リラあるし。扉のところでウロウロしていたら、同行の堺のNさんが「入りましょうよ。せっかくだから」。ふたりで中に入っていきました。(^o^)v
だ〜れもいません。3リラどこで払うのだろう?集金にきたときでいいやと。。
この彫刻をご覧下さい
いたのは猫1匹
部屋の中を恐々のぞいてみました。くらーい。。。小さな窓がひとつ。真っ暗な穴蔵のようなようなものもありました。
そこはねえ・・・なにか動物のにおい・・・ラクダが出てきそうで早々とひきあげ、中庭の写真を撮りました。
やがて人が入ってきました。3リラ払おうとしたらそのおじさん[later]という。あとで集金するのかな?その辺がさっぱりわからない。それどころかその人「TOYOTA、NISSAN、MITSUBISI」と言う。うれしそうにニコニコしている。oh、日本車ね。
日本人と見て精一杯の日本語サービスだったのでしょう。そのあとに観光客が何人か入ってきたのでそのツアーの関係者?首からIDカードをぶら下げていたのですが、いったい何者だったのか、今もナゾです。
結局3リラは払えませんでした。。m(__)m
ハサン山を横から見るとこんな形
ここにも町の中心に尖塔をもつモスク
いよいよカッパドキアです。
カッパドキアは町の名前ではなく、広い範囲の地方をさします。
カッパドキアは4000年前のヒッタイト語に由来し、「きれいな馬の住む土地」という意味だとガイドさんの説明です。
ネヴシェヒル カッパドキア第1の町、人口8万人
中央は13世紀、十字軍と闘うためにつくられた城
この町にガイドのジワンさんが住んでいるのですって。この夜、彼は自宅に帰りました。
洞窟を掘った穴が見えますね。
ほらたくさんあります
ここは住居として1924年まで使われていたそうです。トルコとギリシャの住民の交換条約?で残っていた多くのキリスト教徒がギリシャへ移っていくまで。
調べてみました。1923年トルコとギリシャの間で正教徒住民110万人とイスラム教徒住民38万人を交換する条約が結ばれたそうです。くわしくはこちらへ。
カイマクル地下都市
キリスト教徒がイスラムの迫害からのがれるためにつくったという地下都市のひとつ。
5000人もの人が暮らせる。地下8階まであり貯蔵庫、台所やワイナリー、教会などすべて整っていたという。
通気口もあり身を守るのみならず快適に暮らせる工夫がなされていたようだ。
でもちょっとアリの巣を連想させる構造。暗いし息苦しくなかったのかしらと思ってしまう。。
通路はとても狭い、かがみ込んでやっとというところも。
フラッシュで撮影
敵が来たときに閉める扉の大きな石 台所、すすが付着
高感度で撮影
おみやげ物いろいろ
私はここでタイル絵の鍋敷きを5枚買いました。割れないように持ち帰るのが大変でした。
「買いまくりましたか?」またジワンさんのジョークです。カイマクリを後にまたネヴシェヒルを通り、川(赤い川って言ったっけ?)を越えて洞窟レストランに行きました。
洞窟レストラン
レストランや ホテルとして洞窟を今利用している所がある。この日の昼食はこのレストラン。
これが入り口
壁を削ったあと
変わったユニフォームのボーイさん
こちらのお料理です
何のスープだったか・・・ ナス料理 これはおいしい〜
マス ほどよい焼き加減 頭が右の盛りつけですね とびきり甘いメロン 日本でこんなの食べたことがありません
美しいプレート
民族楽器
z奇岩が見えてきた!
ウチヒサール 自然の岩山を要塞として利用した
無数の洞窟 凝灰岩でできた岩は掘りやすいという。
これらの穴は現在、住居としては使われていないが貯蔵庫としては利用されているそうです。
カメラをもっていたらこの子たちがポーズをとってくれました。
よい写真でしょ。
かわいい〜
こんなおみやげ品もあるよ〜
4世紀頃から多くのキリスト教徒が住むようになっていたが9世紀頃から強まったイスラムの圧迫から逃れるために洞窟を掘って教会や住居を造ったという。ギョレメの谷の洞窟教会にはキリスト教徒の残したフレスコ画がたくさんあるそうです(私たちのツアーのコースには入っていなかった・・・)。
ここカッパドキアは自然のつくり出した奇景とともに、洞窟を掘り住まいや教会とし、迫害、弾圧にもひるむことなく生き続けた人間の営みとしての歴史があります。
花
町中にも奇岩が林立
向こうにも洞窟が見える
壺。見に行きたいよ〜。
おっ 帽子をかぶっている!
アンカラ大学はスゴイ!の巻
ツアーに組み込まれている絨毯工房見学。トルコ絨毯は結び目がダブル(ペルシャは1,だんつう0)。しっかり締まる。美しい。トルコの人が誇りにしている産業です。たしかに根気の要る作業ですね。美しい模様が織り出されていきます。ほんの少しずつ。
とくに蚕の繭からつくられる絹糸は光沢もあり繊細な織物になります。発色もいい。
まあ見るだけね。。
繭
一通りの行程の見学のあと、さあメインイベントです。あちらさんは売るのが仕事です。日本人は上得意のようですが・・・
さあ靴を脱いでこの上を歩いてみてください。座ってください。さわってみてください。
中央の男性が巧みな日本語でどんどん話に引き込みます。
ユーモアあり、緩急を心得、しかしあまり押しつけたりはしない、絶妙な話術です。
“ジャパ○ットた○た”の口調も出てくる。えっ!なぜ知っているの?
“よしもと”の芸人になれるのではという声も聞かれました。
お見事!あっぱれ!と言うしかない。
この人アンカラ大学の日本語科で学んだといいます。(@@)
きれいだけれどね・・・感触もいいけれどね・・・お値段もいいし・・・
椅子に座っていたら若いちょっと気の弱そうな、でもハンサムな青年がそばに来ましたた。この人も日本語はうまい。
神戸から来たというと、神戸に行ったことがあるとなつかしそうに言います。メリケンパークのオリエンタルホテルに泊まったこと。北野にも行った。食べるものが全部おいしくて、おいしくて。それは神戸に空港が出来たころだったというから2年前かしら?
そんなに話がはずんだのに「買えなくてごめんね」というと、「いいえ神戸の話ができただけでうれしいです」という。
とても商売に向くタイプだとは思えなかったけれどちょっと気になる人。その彼もアンカラ大学の日本語科で勉強したといいます。
ガイドのジワンさん、”よしもと”さん、そしてこの青年。やっぱりアンカラ大学はスゴイ!
同行の何人かが成約できたらしく拍手が起きていたから、私は買わなかったけれど少しほっとして外に出ました。
パシャバー カッパドキアを象徴するキノコ岩が林立 息をのむ光景
どうやってこの不思議な岩ができたのでしょう。
以下るるぶKのガイドブックから
数億年前に起きたエルジェス山(3916m)の噴火によって火山灰と溶岩が積み重なり、凝灰岩と溶岩層になったもの。各層によって硬度が異なるこの砂岩が長い年月をかけて雨と風で浸食されて不思議な形の岩が生まれた。
逆光
とんがり帽子
足もとにあった花
トルコの魔よけ 目玉模様のナザルボンジュー
もっともポピュラーなおみやげ品です
青はトルコブルーかな
私は中まで入らず。。何がありましたか?教会?
とても人間にはつくれません。偉大なり、大自然。
デヴレント ユニークな岩の形が想像力をふくらませることから「想像力の谷」と呼ばれる。
その中のひとつ、右下はラクダの岩。たしかに。
洞窟ホテル・・・カッパドキアでの宿泊はユルギュップの洞窟ホテル。これがこのツアーの売り物でもあったのです。
どんなところか楽しみにしていました。
入り口へ。下でバスを降りて 歩いて上がる。トランクは別に軽トラで運んでくれる。
こぢんまりしたホテル
部屋はいろいろなタイプがあるそうでくじ引きで決定
暗い廊下を歩く
白い鳩が2羽
リングをくわえている
部屋の壁に彫られていたすてきな壁飾り
いいでしょう(^^?
オーナー夫人の手作りの作品やコレクションが飾られていてあたたかい雰囲気
カーテンもふとんカバーに至るまで手作りですって。
屋上に出てユルギュップの町の様子 夕方
洞窟の写真をズームアップで
ディナー
おしゃれ〜
この日の客は私たち以外には西欧人のグループ一組
料理
ナス料理はどこでもよく出ました。トマトソース味。美味。
「秋なすは嫁に食わすな」ガイドのジワンさんはもちろん知っています。こんな言葉は朝飯前ってところかな。
タオルがリボンのようにたたんであります シックな色づかい
半地下の洗面室 お風呂にはプラスチックのスクリーン
他の部屋をちょっと見学
←ここはお一人参加のお嬢さんの部屋、かわいい
下は男性二人参加のお部屋、赤とピンクですねえ。よく眠れましたか?
翌朝9月30日 7:00am これからカイセリの空港に向けて出発します。洞窟もこれが見納めです。
前にはモスク。これから礼拝が始まるのでしょうか。
次々と男達が中に入っていきます。
約1時間半後バスはカイセリに到着。
昨夜のうちに雨が降ったらしい。少し寒い。空港のそばにもう一つ高い山があるそうだけれど麓のほうしか見えない。
調べて見ました。この山がエルジェス山。
先のハサン山と二つの火山の活動でカッパドキアの不思議な地形がうまれたと言われている。
どうも山は雪のようです。
「初冠雪ですね」とジワンさん。
ここでバスとはお別れ。運転手さんはまた遠いイスタンブールまで走って帰るのでしょうか。それしかないか・・・
私たちは飛行機で。。
ごめんなさい。
山は雪みたいですね
トルコ航空国内線でイスタンブールへ 1時間半のフライトです。 機内でもらったチョコ