トルコ紀行

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その5 イスタンブール (私は見た!、トルコの赤いバラ、ファッションショー)




イスタンブール

9月30日


5日ぶりにイスタンブールに戻ってきました。
イスタンブール・アタチュルク空港になんとVIPバスがお迎えです。(@@)今日1日だけですって。これを利用するツアーもあったけれどね。これまで私たちは普通の観光バスでした。1日だけでも思いがけずそのバスに乗れてよかったです。話のタネになりますわ〜。事実タネになりました!あとでお話しますね。
横は2席と通路をはさんで1席。総革張りに深いリクライニングの豪華バス。一行は14人+ガイドさん添乗員さんですからVIPバスでもがらがらです。そんな贅沢バスに乗って出発です。
アタチュルクについて
トルコ共和国に共和制を導入、初代大統領になったケマル・パシャにおくられた称号、トルコの父の意。



これがVIPバス


まずこんな花壇が見えました。左はポットマムかな?右のうねりのデザインはベゴニアです。

 

アイビーゼラニュウムのハンギング


ガラタ橋という旧市街(歴史的な建物や博物館、バザールなど)と新市街(モダンなホテルやオフィスビル)を結ぶ有名な橋を通って新市街の中心地タクシム広場へ。この橋は2日間で何度も通りました。
ここでバスを降り、街を歩きました。その日ラマダンがあけ、お祝いで学校も仕事もお休みです。まあたくさんの人、人、人。


 
ベッカムヘアー

ご覧下さい。←↑街の若者はベッカムだらけ。
それがまたよく似合っているのですよ。彫りの深い端正な顔立ちだから。
ただしご本家ベッカムさんは今は丸坊主のはず・・・ね(^^?

















きれいねえ。花の種類は豊富


ヒゲのおじさんが焼き栗を売っています。


行き先は日本食の某レストラン。
日本食がそろそろ恋しいだろうという旅行社の配慮でした。
でもね。。。和食なら帰っていただきます。。。m(__)m
ひとつだけ言わせてもらうと甘いだけの卵焼きはどうも・・・
日本人のホールスタッフがいたのですがね。。
お茶(日本茶)も出ませんでした。
お水も全て有料なのはどこでもそうなんですが。










リュテム・パシャー・ジャミイ(モスク) 1561年築
青いイズニックタイル(イズニック産の著名なタイル・・・上の地図、イスタンブールの東、アジア側))が大変美しい寺院。


                                                 絨毯の色づかいがいいね (~。~)

 
 
 

イスラム教は偶像崇拝が禁止されているために、このような植物の模様が発達し宮殿やモスクを飾った。


こういう横丁になぜかひかれます。


 


陶磁器工房の見学とお買い物
これもツアーに組み込まれていたもの。私はこれには興味があるから楽しみにしていました。
これは観光地でおみやげに売られているものとはちがって、ホンモノです。高価です。美しいです。
ろくろの実演


ここで買った小さいタイル絵と絵皿



ブルーモスク(スルタン・アフメット・ジャミイ)1616年完成

6本の尖塔(ミナレット)をもつ。
イズニックタイルの青とステンドグラスが美しい。ブルーモスクと言われる所以。
アヤソフィアの向かい、対峙する場所にあることからスルタン・アフメット1世の権力がうかがえる。
   


  


 祈りを捧げる人


尖塔(ミナレット)が6本あります。


向こうがアヤ・ソフィア    巨大ドームが見える↓

アヤソフィア・・・ローマ帝国時代のビザンチン建築の大聖堂。当時のキリスト教会からイスラム教のモスクへ。現在は博物館。
ビザンチン美術の傑作であるモザイク画は500年もの間漆喰で塗りつぶされていたが現在では復元、公開されている。
今回のツアーでは入場見学は入っていなかったです。


 

 
公園をはさんでアヤソフィアとブルーモスクがあり大勢の人が集まっている
屋台もいろいろ
オレンジがパカンと割れて店開きのジュースやさん。これは気に入りました(^o^)v


地下宮殿

ビザンチン帝国時代の地下貯水槽。6世紀。336本の柱が天井を支えている。



ギリシャ神話のメドゥーサの頭部像で柱を支えている。横と逆さま。一番奥の2本の柱


このあたり一帯、主な見所は全て歩いて行ける距離にあります。(上の地図参照)

バスは新市街にある宿泊先ハイアットリージェンシーに向かいました。アヤソフィアの見学希望者を残して。
またガラタ橋を渡ります。両側は釣り人でびっしり。やがてアガサ・クリスティーがあの『オリエント急行殺人事件』を書いたというホテルを少し過ぎたあたりのこと。

私は見た!


バスの左をこんな車が走り抜けて行った。
4:22pm(時間は写真のプロパティから)


直後ドスンと小さな衝撃。ん?当たったよね?追突だ!!
特ダネ写真です(笑)
4:23
横のビルのガラスにバッチリ写っています。


 
4:23                              4:29

脇見しちゃったのね。(>_<)
真ん中の車線では具合悪い。右端に寄せましょう。   少し離れたところで話し合いが始まりました



4:37                                             4:39
左端がバスの運転手、赤っぽいチェックのシャツがガイドさん。若者が4人乗っていました。
こんなときに警察は来ないそうです。当事者同士で話してサインするらしい。
相手はなんとかいうイタリア車だって。ああこちらは豪華なVIPバスが・・・
運転手さんがどこかへ電話しています。話しあいとサインがやっと終わったようです。
それもこれもすべて原因は旗を振って走ったあの車です。横をあんな格好で走られたら見てしまうよね。と同情はイケマセン。追突は前方不注意ですね。後で聞くところによるとあの日サッカーの試合があり、旗の車は熱狂的なサポーターだそうです。
罪作りな人たちですこと。
再び走り出したのは4:40pm



ホテルに到着
 HYATT REGENCY ISTANBUL          ここがこわれてしまったんだよね。他にも少し傷ついている。
                                 運転手さんは、ひとり、引っ込んだ何か?ライト?を
                                 引っ張り出そうとしていました。

まだ明るいので外に出ました。
ハイアットからなんとかいう公園(タクシム公園でした)を抜けるとにぎやかなタクシム広場です。お昼に最初に来た時花屋さんがあった場所。
ここにはバスやトラムのターミナルもあり、屋台やお店も出ていて大変にぎやかです。

 また夕日を撮影


 

これはシミットというトルコ風のパンというかドーナツというか。。この店でひとつ買いました。1リラ。半分ほど食べておなかがいっぱい。ゴマたっぷりで香ばしい。甘くはありません。
次の日もおなかが空くこともなく(お料理盛りだくさんで)ついに日本まで持ち帰りました。だんだん固くなったけれど全部食べましたよ。あの街のざわめきを思い出しながら。


夕食はベリーダンスを見ながら。ケルバンサライ・ナイトクラブ。(オプションではありません。)
 ←この人アセナさん
暗いし激しい動きなので良い写真はありません。残念。
最後に出てきたのはトルコのトップダンサー アセナさんとか。彼女を見られたのはラッキーだったのですって。
そうそう、私たち夫婦の後ろにいつのまにかダンサーの一人がにこやかに立っていて(@@)カメラマンが写そうとしているのに気づきました。はちきれそうな肉体美!帰りにその写真を買いました。夫なんか目をまん丸くして写っていましたわ〜。10リラだったけれど、私たちのツアーの仲間では唯一の写真だということでみんなにうらやましがられました。ラッキーでしたね。その写真はここにアップできませんが・・・


10月1日。

オルタキョイ散策
グランドバザールの代わりに入ったメニュー
若者に人気のある町なのですって。でも朝早くお店もまだ開いていません。
 オルタキョイ・ジャミィ
1954年完成
 猫がそばで待っています第1ボスフォラス大橋 1973年完成 全長900m

またガラタ橋を通って旧市街へ


トプカプ宮殿 ゆったり2時間30分の見学。本日のメイン。
トプとは大砲、カプとは門。
ボスフォラス海峡、金角湾、イスタンブールの町を見渡せる小高い丘に立つ。
15〜19世紀にかけてオスマン帝国の中心として国政が行われ、歴代の君主スルタンとその家族がここで暮した。

 
入り口、表敬の門

 
ここは厨房棟 5000人分もの食事をつくっていたという
 
当時の調理道具の展示



ハーレム



ハーレム入り口

  
  


  

 





 
 

       スルタン母の部屋↑ 強大な権力をもっていたという


 
ハーレムの女性の人形
スルタンの寵愛をうけた女性とはどんな人だったか興味ありますよね。こんな感じなのでしょうか?
トルコの今の女性達はみんな美しい顔立ちです。何をもって選ばれたか・・・美の基準はいかに?
贅をつくした生活、しかし囲われの身。男児を産むことを願い、次期スルタンの座を巡って王妃達の骨肉の争いがくりひろげられていたというハーレム。
暗殺などのたくらみも。国の執政を裏側から操っていたといわれるのですって。(@@)(>_<)




                                 スルタンの大広間  右はスルタンの天蓋つきの玉座


 


これは排水溝だったっけ?おしゃれなデザイン

ハーレムのすり減った大理石の床を見ました。オスマンの時代から幾多の人びとがどんな思いでここを歩いたのでしょうか。
ハーレムの女性達、黒人宦官、多くの召使い、そして権力者スルタン。。
私たちは今、見学者として過去の上に一歩をしるしましたが、それは未来につながる一歩であることを願いたいものです。


オスマン帝国の贅を尽くした宝物の数々 宝物館。長い行列に並んで見ましたがこのページではレポートを省きます。



トルコの蛾 ホウジャクかな?

外に出ました。


再びアヤソフィア前 ここにも大勢の団体さんです。
トプカプ宮殿の中にも団体が多くてガイドさんが旗?札?を持って歩き、観客の胸につけたシールには5,とか11とか書いてありました。きっと5号車、11号車ということかな。日本の観光地でも見られる風景。外人さんも大きな団体で旅行をするのだなあと不思議な気分。。


胸にまるいシールをつけた団体さん


トルコの赤いバラ

またガラタ橋にやってきました。この橋の下の階にレストランがあります。本日はシーフード。
海を見ていると目の前をするすると釣り糸が上っていきます。たまに小さい魚などくっついて。そうでした。上にはびっしり釣り人がいるのでした。
さてお食事が終わろうとする頃、若いステキな男性が、私たち一行の仲間で、一人参加のお嬢さんのところへやってきました。
なんと赤いバラを持って。


(^o^)v


彼女は満面の笑み。周りの者からもわ〜と歓声が上がりました。(^・^)
お二人さんはさっそくデジカメに向いて写真に収まったり、彼の方も彼女の方も携帯を出してきて写真を撮りあうのは国が違っても同じですね。

ほんとステキな彼。まあこの写真をご覧下さい。
さて言葉の壁が乗り越えられるでしょうか。


ファッションショー

ツアーのコースに革製品のお店に行くのも入っています。買う気はないけれどついて行きます。団体ですからね。
さていきなりファッションショーが始まりました。
次から次へとモデルさんがにこやかに皮の服を着て登場します。スタイルのいい美男美女。
リズミカルな音楽に乗って。かっこいい!


 


 

さて男性のモデルさんが観客の中から2名を指名しました。



おおー リズムに乗って登場です。\(^O^)/
堂々と歩いています。にこやかに。ポーズをとったりしちゃて!ごらんください。いい笑顔でしょ。
アフロヘアーでカラフルな衣装を着せられた男性はモデルさんをターンさせたり、余裕です。
突然指名されてこれだけのことをやってのけるお仲間にみんな拍手喝采でした。
お見事!
見ている私たちもとっても楽しかった(^・^)

 



お二人ともとても楽しそう♪



最後は両国の国旗と笑顔


女性のモデルになったMさん「最初はどうしようかと思ったけど、やるなら思いっきり自分も楽しもうと思ってやった」とのことでした。 
きっとよい思い出になったでしょうね。
私、思うのですが、トルコではこういうお店でもやり方がスマートです。絨毯屋しかり、陶磁器の店、トルコ石の店もしかり。
決して押しつけたりしない。楽しい演出でごく自然に自分の意志で買う選択ができるような気がします。買わない選択もできます。(これは大事ね(^^?) 事実このお店でも何枚も売れていました。14人しかいない一行だったにしてはよく売れたと思いますよ。
革製品というとゴワゴワした分厚いものかと思っていたらそれは大変しなやかで軽く、まるで布のような感じであることに驚きました。それだけでも私にはよい勉強でした。なにより文句なしに楽しかった〜

ガラタ橋のたもとは人だらけ、屋台も出ています


ラマダン明けの休日。特別に賑わっているようです。


海辺は憩いの場ですね
  家族



巨大客船停泊中


ボスフォラス海峡クルーズ

旅行社の所有している船に私たちだけの貸し切りです。海は青く、両側には美しい風景。絶好のクルージング日和。

ヨーロッパとアジアを分けるこの海峡は北は黒海につながっています。
1時間のクルージングはその真ん中当たり、第2ボスフォラス大橋の辺で引き返しました。
この橋は日本の企業の協力でできたそうです。1988年完成。1200m。



ドルマバフチェ宮殿1856
完成後はトプカプ宮殿にかわるスルタンの居城、1923年共和国成立後は大統領アタチュルクの官邸になったという
 
                                 第2ボスフォラス大橋

 キュチュクス宮殿1856

不思議に思ったこと
宮殿や豪華な別荘が海のすぐそばにあります。
海面からの高さもあまりない。
海は荒れないのだろうかということです。
台風のようなものはないのでしょうかね。
















ベイレルベイ宮殿 1865

鳥 おお〜写っていた!
 

 アジアサイド


17:17                             17:18 ズームで

クルーズの終わり頃、港に停泊していた巨大豪華客船が出て行きます。大きなシルエット。
船体にあったMSCというのを手がかりに検索で調べてみました。ありましたよ。
巨大客船をいくつも所有している船会社で、どうやらこれはポエジアらしい。さらに調べていくとベニスを出発して7日間地中海クルーズというものがありました。このクルーズは10月1日、朝7:30イスタンブール入港。17:00出航となっています。
この時、17:17。まさにこれですね。

http://www.msccruises.jp/poesia/course09g.shtml
→ 
さらに確認するために上の写真の船首部分をどんどん拡大していくとPOESIAの字が読めました。(^o^)v
なんでも調べてみるとわかるものですね(@@)。便利な世の中です。

89600トン、全長293,8m 全幅32,2m、2008年4月デビュー、定員2550名、乗組員987名 9/26〜10/3ベニス発着

ここでまた、はたと思い当たるものがありました。トプカプ宮殿やアヤソフィア前で見た西洋人の団体さん。11号車があるというのはこの客船の乗客の団体さんではないかということです。イスタンブールに1日しかいなくて、その間必ず訪れる場所として考えられることであります。






ガラタ橋。この圧倒される人びとをご覧下さい。
ここは私にとってイスタンブールを象徴する場所に思えます。

さようなら、イスタンブール。



ながながとおつきあいいただきありがとうございました。