Wildflowers south of Perth は昨年の記事をどうぞ
9月20日
午前11時、快晴の関西空港を離陸して、おお、神戸の街が見える。明石海峡大橋が右下にくっきり。見とれてしまって写真に撮る事も忘れていた。残念。四国を横切って、足摺岬。あれは日南海岸。おや開聞岳。ずいぶん高いのだなあと感心する。頭に浮かぶ日本地図を上空から目で確認するのも楽しいものである。地理は子どもの頃から得意科目だった♪どこに行っても地図が頭に入っていれば安心する。自分の位置を確かめられることは私にはとても大事なことなのだ。
沖縄には行ったことはないけれど、やがて珊瑚礁の美しい海が見えてきた。へぇ〜日本にもこんな海があるの?思わずカメラをとり出した。
ここですね。右、石垣市と沖の島が3つ。中央右が竹富島、左が黒島、中央向こうが小浜島。
約6時間後、シンガポールは夏の雲がもくもく湧いていた。暑そう・・・到着地の気温は夕方だけれど32℃という
チャンギ空港の夕日
シンガポールで2時間あまり待ち時間があって、パース到着は真夜中の12時頃。どっと一度に500人くらいの人が到着するが、今オーストラリアは入国審査が大変きびしい。食品は全てNO。もちろん植物、動物製品はだめ。オーストラリアの環境と農業の保護のためである。長い長い行列。途中でキャンディー持っているかと聞いてくる係官。no,no。
私は薬がたくさんあったので透明のビニール袋入れて「medicin」と書いて申告し、口でもアピールした。無事通過。
それにしても深夜の空港に働いている人が多いこと。第一張りつめた空気で満ちている。ときおり抜き打ち検査にかかって荷物を全部調べられたりする。これはもう運次第と添乗員さん。一行の中にも2人検査室へ入れられて、全員が通過したのは1:30。言葉もわからないで一人調べられるのはさぞかし不安だったことだろう。
それからホテルへ向かったから寝たのは3:00であった。(@@)日本時間4:00.
WAとはWestern Australia州の意 (白線から左) クリック(2段階で大きくなります)!↑左上のwの字のよう なところがシャークベイ。今回の最北端、Perthから850km
も く じ
wildflowerを見た場所を順に @AB・・でまとめます。
町の名前はこの色
「何分後」の表示は写真のプロパティで大体のに時間を算出してあります。
その1@ガソリンスタンド裏のブッシュ・・・Cataby Road House
Aエミューのオブジェ
B腰折れユーカリを見た!
その2Cネイチャーズウインドウの周辺
DZベンドへ向かう道
Eコモン・スモークブッシュがなびく
Fオートキャンプ場にて
GBillabong Roard House
その3HBinnuの麦畑
Iのっぽのオールドソックス
J一面黄色の世界
その4K人面実を見た!
LWarradargeにて
M焼け跡のグラスツリー
N紫の絨毯
Oサザンクロス
P自生のカンガルーポー
Qバンジーンの咲く原野
その1
9月21日。
昨年のPerth以南の旅に続いて今回は北へ向かう。旅の最北モンキーマイアはパースから850km。
6日間で1800km走る予定。
本日パースの最高気温21℃の予報。
雨の量は北へ行くほど少なくなる。ちなみにモンキーマイアではパースの半分以下という。とりわけ昨年は極端に少雨だったそうである。今年はパースでも例年の7割。もう雨期はすぎている。
動物や植物にどんな影響があるのだろうか。
ガイドは昨年と同じFujita氏。予想通りでまことにラッキーだった。なぜならこのガイドさんはwildflowerに大変詳しい。昨年も長年の経験から花のスポットを沢山案内してくださった。だからこそ期待を込めて再びここに来たのだ。
きっとFujitaさんに会える、そんな気がして、このHPの昨年の記事をプリントして「こんなの書きました」と持ってきた。
第1日目の朝、ホテル前でそのFujita氏と再会。「おぼえていますよ〜」と言ってくださった。\(^O^)/
HPのプリントをあとで読んでいただいた。ナロジンでバスが木の枝に阻まれて動けなくなった話。「サルのように木に登ったのは初めてです」というFujitaさんのコメントを紹介していますよと言ったら「その写真載せてますか?」だって。残念。私の席からは見えなかったのだ。
名刺をお渡ししたのであるいはもうここを見てくださっているかもしれない。アップに少々時間がかかりますこと、お許しください。
寝不足だけれどさわやかな朝、いざ出発。
抜けるような青空のもと、私たち31名を乗せたバスは国道1号を北上する。
パース近郊は住宅建設ラッシュ。今、西オーストラリアは大変に景気がいいという。金鉱資源が豊かで世界的に重要が多く、人口も増加し、住宅の値段も急に高くなったそうである。鉱物を運ぶトラック運転手が特に足りなくて給料はうなぎ気上り。18歳の高卒で年収1200万という(@@)。
昨年の陽気な運転手、ミッチさんもこの業界に転職したとのこと。あのとき日本人の彼女がいると言っていたが、めでたく結婚したとFujitaさんに聞いた。生活がきっと安定したのだろう。
これがケープウイード
木の下の白い花はカラー
窓の外の牧場は一面黄色。ケープ・ウィドウじゃなくて(笑)ケープ・ウィード。(昨年の記事参照)オーストラリア版タンポポのような花。南アフリカ産の外来種。南の雨の多い地帯から北の砂漠のようなところまでどこにでもあった。
ほかにカラー、フリージャ、ルピナス、グラジオラスなどはここでは外来種の雑草として扱われているそうである。
旅の日程は大まかな観光地と宿泊地、レストランの予約以外はガイドさんがはりめぐらしている花情報をもとに、お天気と運転手さんと相談しながら、臨機応変に自由に組み立ててくださるというもの。ガイドさんの長年の経験がものをいうwildflower ツアーなのだ。何しろ広大な土地。運転に自信があっても個人で行ってこんなにまわれるものではないだろう。
現地でもwildflowerを巡るツアーも催行されているようなので、個人旅行の場合でもそのようなツアーに参加した方が効率よく花に会えると思う。ただし英語力が求められる。。
Cataby
カタビーロードハウス
ロードハウスとはガソリンスタンド、トイレ、小さい店を兼ねた、旅行者にはなくてはならない施設である。
昨年ピナクルズツアーで行きも帰りも寄ったのでよく覚えている。青いインコがいて裏に野原があって大きな赤いユーカリの花を見たのだ。
お店では水とおみやげ用にヌガーのようなお菓子を迷わず10個買った。昨年食べてみておいしかったのでね。で、29ドル。1つが300円。ちょっと高いけれど買えるときに買っておこう。
@ガソリンスタンドの裏のブッシュCatabyRoadHouse パースより約2時間
赤い大きな花をつけるユーカリ。10cmくらいはあっただろうか。今年はその大きさを確認したくて、じつは定規を写真に写しこもうと持ってきたのだ。多分ここに寄るだろうと思っていた。絶好のトイレ休憩の場所。
「あそこにありましたよねえ」とFujitaさんに声をかけた。でも・・・花が・・・ない!昨年(10月18日)より1ヶ月早いのでまだ咲いていなかった。
←昨年
9/21 10/18
モットレカー フトモモ科ユーカリ属 ユーカリの中で最大の花 約10cm
今回は北に行くため、花の時期は当然早くなるのでこの時期に設定されていた。(もう3週間早いツアーもあった。9/5発)一般的にはそうだけれどここのユーカリはまだだった。
おまけに雨の時期が遅れたので花も遅れ気味とのこと。残念。
でもブッシュの奥の方まで昨年は入らなかったのだが、そこにはおぉ〜wildflowerが沢山咲いていた。
花のスポット第1号。
花を見る場所の制約として「バスが安全に止まれるところ」が絶対条件とガイドさん。それにはここは絶好の場所である♪
キャッツポー 猫足ですって?
ここにもあった。ブルーレシュノールティア 目の覚めるようなブルーですね
プリックリィ・コノスタイリス | ミルクメイドね。覚えていました。 | トール・ラビケア |
カウスリップ・オーキッド
ネギのような花はバニラ・リリーと また会えた!いとしのフリンジドリリー(これは蔓性)
パイプリリー ?
トリガープランツ。トリガーとは引き金の意味。ちょっとさわるとパンとはじけますよ。Fujita氏が実験中
モウセンゴケ ?
ウルシアナ? | トウダイグサの仲間 | ダイコンソウ? |
コモンスモークブッシュ
Hemiandra linearis?
エバーラスティングの群生
ピンパーネル (ルリハコベ) 雑草のルピナス
ガソリンスタンドの風景
これがROAD TRAIN ながーいトラック 55,5mまでOK
きょうの宿泊地はカルバリという町。どんどん北上する。なにしろパースから600kmの地点なのであまりゆっくり花を見てはいられない。
急停車。ガイドさんは車から降りこんなものを連れてきた。松かさトカゲ。これはおとなしいのでこわくないそうである。
それにしても高速で走るバスから、しかもマイクで説明しながら、30cmほどのものを見つけるなんて、Fujita氏はよほど目がいいと見える。
Aエミューのオブジェ・・・Catabyから40分後の地点
トカゲを草地に見送って5分も走らないところで金属製のオブジェがある公園で停車。
YERRAMULLAH PARKと書いてある
ここにエナメルオーキッドが咲いているという情報を得たそうである。昨年、南には野生のランがたくさんあったが、この花はなかった。
ほら、ご覧ください。 肉厚の花びらでつるつる。ぴかぴか。まさしくエナメルですね。
パープルエナメルオーキッド ギルフォードグラス
コレは何?モコモコ
ミモザのこんな景色を見ながら2時間後、インド洋の美しい海辺に着いた。
ここはLeemanという町。トイレ休憩。
Leeman
おすましカモメ
さてここでさあ出発というときになって、バスのエンジンがかからなくなってしまった。運転手のマイクさん、機械室をあけたり、携帯でどこかに電話したり・・・町といっても修理工場があるようなところではない。マイクさんとガイドさんは近所の民家を訪ねて自動車に詳しい人がいないか聞いたようだ。
その家から出てきたのは先ほどまで桟橋で魚を料理していたおじさんである。どこかをパーンとたたいたらブルブルブル〜いっぺんになおったのだ。おぉ〜。みんなから拍手。おじさんありがとう!手を振って再び北に向かう。40分遅れ。
おかしいなあ・・
助っ人はこのおじさん キスのようですね。ここでお料理。
桟橋の先から故障中のバスを見る。
夫の撮影
左の白っぽい屋根のお家がおじさん宅。中央の大木はユーカリ。
私はカメラをもって周りをぶらぶら、おっ!鳥の巣 葉を透かしてみた青空 海の色と同じね
Dongara
海辺の町から約1時間後、またトイレ休憩。Dongara
これがオーストラリアの国花アカシア(ミモザ、ワトルともいう)
ボトルブラシはよく見る花。 ワンサイドボトルブラシ
Greenough
B腰折れユーカリを見た!上の場所から40分後Greenough(ジュラルトンの近く)
River Gumというユーカリ 反対側もご覧の通り↑
本で見たことのあるこんなユーカリ。90度以上曲がっている。でも元気に葉を茂らせている。
このあたり強風が吹くからだそうである。この木だけではなくてこの一帯はみんなこんな具合。
夕暮れが近づいている。Northamptonで給油して一路カルバリに急ぐ。
インド洋に沈む夕日。バスから降りてみんなで夕日を見送った。カルバリはもうすぐそこ。
午後6:24日没
Kalbarri 腰折れユーカリから約2時間半後
無事カルバリのモーテルに到着。本日の走行距離は600km。
Kalbarri Parm Resort泊