20070504
ゴールデンウィークのさなか、我が家は珍しいチョウに会いに播磨に行きました。
Kさまという、お勧めポイントを教えてくださるかたがあってこその遠出でした。
とても行き当たりばったりで出会えるものではありません。
今回はカーナビがついているからと息子もいっしょでした。お弁当をつくってね。
到着は10:00前。着くなりチョウがあちこちで飛んでいます。おぉ〜これだ!
一見黒くて大きいチョウなのでとても目立ちます。
あたりは教えて頂いたとおりアザミの花がたくさん咲いていました。山の奥深く・・・その名もミヤマカラスアゲハ。
青く輝く美しいチョウ
ミヤマカラスアゲハ
数ある中からいきなり一番の写真を持ってきました。この輝きを見てください。
これはこの春わが庭にも来たテングチョウ。KさまがBBSで「紙吹雪のようにいた」と形容されていましたが、
まさにそれがぴったりの光景でした。
でも不思議。お昼が近くなるとぐっと数が減りました。
これも初めてのチョウ。アオバセセリ。尻尾のオレンジ色が目立ちます。
姿からセセリチョウの仲間だとすぐにわかりましたよ。
山吹がみずみずしい
キチョウとベニシジミ
川のほうからモンシロチョウよりかなり大きい白いチョウが紙飛行機のように飛んで来ました。
えっ!なんだろう?カメラで追っかけましたが撮らせてはくれません。
空振りの撮影ばかり・・・とても気になるチョウでした。
帰ってK様に聞いてみたところ
モンシロチョウより大きくて、紙飛行機のようにふわ
ふわ飛ぶのは、ウスバシロチョウです。名前はシロチョウです
が、本当はアゲハチョウの仲間で、初夏の今頃だけに見られます。タイミングが合ってよかったです。
学名は「パルナシウス・グラシアリス」といいます。「パル
ナシウス」とは、ギリシャ神話の太陽神アポロンが住むパルナ
ソス山に因んでいて、よく「太陽の子」とも呼ばれます。ヨー
ロッパには半透明の白い翅に、真っ赤な斑紋をもつ「パルナシ
ウス・アポロ」が棲んでいます。アポロチョウは、また、古代
の詩人ホメロスの化身とも言われる、高貴な美しいチョウです。
とのことでした。
やっぱり珍しいチョウでした。\(^O^)/
なんと、なんとギリシャ神話ですって!
そこで撮影済みの写真を丹念に見ていきましたら、もしかしてこれが?と思われる1枚を発見。
どうでしょうかねえ??
ただ紙飛行機のように飛ぶチョウはこんなに近くには来た覚えがないし、
これは少し小型だったような気がします。スジグロチョウかもしれません。
羽の表に黒いスジがありますね。クリックしてね。
お昼が近くなったらこのミヤマカラスアゲハがぴたりとこなくなりました。
そこでランチタイムです。
山の際にシートを広げて・・・
そのころ1台の軽自動車が通りかかり止まりました。お兄ちゃんがおりてきて
「タケノコいらない?」だって。「ほしい、ほしい。大好き。」
それから神戸から来たこと、きれいなチョウの写真を撮っていることを話しました。
「チョウ?」と怪訝な顔。地元の人は案外知らないのかも。道路際のアザミを刈り取らないでいてくれるのは、チョウのためかと感心していたのですが・・・
「タケノコばかりもって帰ると嫁さんにしかられるから」と笑って3本もくれました。
今掘った正真正銘のトレトレですわよ〜。
もちろん帰ってすぐにゆがきました。冷凍保存ができると聞いたので2本は冷凍庫。早速タケノコご飯に、ワカメとの炊き合わせ・・・タケノコづくしでございます。(~。~)
おまけにこの時期山に行くと、田舎人の血がさわぎ!?、いたどりを採ってきました。もっともこのごろは田舎の子でも食べられることさえも知らないようすです。おやつにお菓子があり余っているからでしょうか。
食後、もう一度アザミの所へ行きました。やっぱりもうミヤマカラスアゲハはきませんでした。
気温が高くなることをきらうのかしら?Kさまから10:00〜12:00の午前中がお勧めと聞いていました。チョウの生態を研究なさっているからこそですね。確実に会える時間帯まで教えていただいた事になります。感謝です。
そこでは朝見かけなかったチョウがいました。伊吹山で撮影したことのあるサカハチチョウです。
最初離れたところでまず1枚。これはもっといいのを撮ろうとして結局は1枚も撮れないことがよくあった反省から。
それからおもむろに近づきます。そぉ〜っと。
どんどん近づいても逃げなくて、こんな写真が撮れましたよ。ついには私の腕にとまる始末。
まあ見てください。とくに裏の羽色と模様の美しいこと!
そばで見てびっくりでした。
←遠くからまず1枚。サカハチチョウ
ほら、顔が見える!
左腕でねらいをつけてシャッターを押しました。