日時・・・2008年7月6日
場所・・・兵庫県ハチ高原
主催・・・兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会・兵庫県他
絶滅を危惧されているチョウ
こんな看板が立っている
ウスイロヒョウモンモドキ
みなさんこんな名前のチョウをご存じでしたか?
BBSにおいでくださるチョウ博士Kさまより観察会のお知らせをいただきました。
兵庫県北部、但馬地方。少し遠いのですが、またとない機会なので夫と、運転手の助っ人の息子をかり出し、早朝現地へ向かいました。カーナビは所要時間3時間15分と言いますが、カーナビのルートを時々無視しながら予定より1時間も早く無事到着。
すでにkさまほか主催者のかたはおそろいで、1,2日前から泊まり込みで調査されていたそうです。
ハチ高原スキー場
リフトが何本もあり、まわりには民宿が多数。冬にはきっと賑わうのでしょうね。ここは海抜900m、でも結構暑い。
雪上車?
時間がたっぷりあったので周りの散策と花を撮影。
ヘラオオバコ ウツボグサ
植えてある紫陽花ですが色がとてもきれい。空気がいいからかな。神戸ではすでに盛りを過ぎました。
交流促進センターで挨拶や説明があって、いよいよ出発。子ども連れや夫婦連れ、立派なカメラを抱えた人など数十人?
配布された資料
左向こうのこんもりした山、高丸山周辺が目的地。(1070m)
スキー場のゲレンデを登るので歩きやすいしそれほど急な道はない。
振り向くとみんな登ってきます。私は前の方を歩いています。
先頭の人についていったら、少しルートをはずれてなにやら花を見に行くのですって。
ラッキー。みんなはまだ来ない。
ヤマトキソウ
これ以上花は開かないらしいけれど向こう側から写すべきでした。反省。
オオバギボウシ
ヨツバヒヨドリ
アザミ ウツボグサ
そろそろみんな登ってきた。合流してウスイロヒョウモンモドキのいる場所に向かう。
あたりは草地が広がっていて歩きやすく道も整備されている。
おお〜!さっそくここにも、そこにも。夢中でその姿を追う。
なんと歩いている人の服や帽子に止まってくる。人の汗が好きなんだって(@@)!
このくらいの大きさ
モデルさんはじっとしててね。
息子のズボンに・・・
水がしみ出ている斜面で吸水
お食事中です。白い花が好みですって。
オカトラノオ バラ科の何?(バライチゴだそうです)
ドグダミ たくさんあって歩くと当たって臭いをふりまく。 オオナルコユリの花が終わったところ
これは何? なんとかショウマ(泡盛?)
(イブキショウマだそうです。下のKさまのお返事参照)
ササユリに出会った\(^O^)/
これは大収穫!
山の裏側に下っていくとこんな大木が、シナノキと言ったっけ?
(シナノキで正解でした。)
そばにはきれいな色のヤマアジサイ
ギンイチモンジセセリ。初めてであったチョウ
これも収穫。
そのほかに出会ったチョウ(写真はなし) アサギマダラ ムラサキシジミ ルリシジミ ミヤマカラスアゲハ(多分) キチョウ ウラギンヒョウモン ジャノメチョウ |
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草地をのぼり、頂上を越えてもとの観察開始場所にもどります。
すぐそこに頂上が見えていてもなかなかたどりつけません。ハア〜
頂上に向かう道から。一休みして振り返る。
頂上ではキアゲハが「テリを張っている」という説明があったが、たしかにキアゲハがたくさん舞ってるのを見ることができた。
「テリを張る」という意味はなわばりを張っているという意味でしょうか?頂上にいる意味は?Kさま〜〜
BBSのほうへKさまからお返事をいただきましたのでここへコピーして記録しておきたいと思います。
ショウマの類はなかなか分類が難しいそうですが、鉢伏高原のショウマは「イブキショウマ」だろうということになっています。今後の調査で変わるかもしれませんけど。それにしても、ウスイロヒョウモンモドキがショウマに来ることは少ないんですよ。ほんとはオカトラノオが大好きなんですけど、まだあまり咲いていないのでショウマに来たんでしょうかね。
バラ科の花は「バライチゴ」です。実がなったら食べられるんですよ。そうそう、春先、オオバギボウシの若葉はとても美味しいんです。そのままサラダでも、てんぷらにしても美味。
シナノキは貫禄ありますよね。同じ種類では日本最大とか。もう少ししたら、この木の根元にたくさんのキツリフネソウが咲き乱れます。
頂上でテリを張っていたのはキアゲハとアゲハチョウでしたね。テリを張るというのは蝶屋さんの言葉で、おっしゃるように自分の領空を作っているということです。♀がやってくるのを待っているんでしょうか。ああやって同種の♂同士でけんかして、強い♂がいい場所を占領するんです。どこがいい場所なんだか、人間にはわかりませんけど。
キアゲハの飛翔。(頂上での写真は夫の撮影)
↑キアゲハ
ほら二頭写っていますよ。
工事のため運び上げた材木に
ウスイロヒョウモンモドキ 臭い?水分?
ウスイロヒョウモンモドキが指定されている「絶滅危惧一類」とは
日本で絶滅のおそれのある生物について環境省が発表した「レッドリスト」のうち、もっとも絶滅の危険が高いもの
中国山地にわずか7カ所生息、ここ鉢伏山が東端で最大の生息地。
自然豊かな草原にのみ棲む。
オミナエシの葉裏に産卵。幼虫はこの葉を食べて大きくなる。
地元ではオミナエシの種を播き、苗をつくり、草原に植える活動をしているそうです。
養父市の天滝
近くまで行ったからと寄ってみました。滝まで片道徒歩で40分と聞いてやめようかと迷ったのだけれど、なかなか来る機会もないからと・・・
ところが、ところが、のぼりのきつい道が続きます。何度引き返そうかと・・・
ハチ高原の山歩きの上にだったので、よけいに大変でした。でも、もうこうなったら必死。前進あるのみ。力を振り絞りました。
日本の滝100選のひとつ。やっとの思いで滝までたどり着きました。深い森の静寂。水の音。
天滝、見て来ました!
夫婦滝 糸のような滝
途中小さい滝がたくさんあります。
天滝
落差98m
まさに天から降り注ぐ
この横に滝を見るための階段があったのですが、それを上る元気はもう残っていませんでした。
これだけで充分満足です。(夫は半分ぐらいでリタイア、息子と私だけがここまで)
ふもと、入り口近くできれいなルリタテハに遭遇。カメラで追って、写真が撮れたと思ったのですが、パソコンに入れて大きくして探してもどこにもおりません。。??(>_<)