ふるさとの自然 初夏編

2009年5月18日

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 岡山県井原市、高梁市の境界付近 高山市(こうやまいち)という集落は市(最近まで郡)の境界が複雑に入り交じっています。上市は高梁市と井原市、中町は高梁市、下市は井原市。郵便局は以前は両方が区域でしたが、今では配達は別々の局から。学校は別。私の子どもの頃は小学校は別、中学校は組合立。農協はどっちだったっけ?唯一の医院は当然両方です。こんなものは行政割とは関係ないですものね。ちなみに私の実家は井原市側です。でも私にとってはひっくるめてここがふるさとです。


 

谷へ  穴門山(あなとやま)神社のある谷 高山市(こうやまいち)から北へ2km、徒歩30分 高梁市川上町。
     この時期にもう長年行っておりません。どんな植物に会えるかな?

  母、赤木清香の歌集『ふりさけて弥高山』に出てくる植物の多くはこの谷で見かけたものを題材にしています。「晩夏の谷」「風の通る道」など。


これまでの私の記録・・・参照ください。
     夏の植物はこちらへ。花日記2006年8月9日
                       2008年8月22日
     秋のふるさとはこちらへ

シャガの花が全山で見られます。つややかな葉も美しい。

こんな道を下ります。下へ。どんどん下へ。

道路を覆うようにフジの花。

立ち止まって足もとを見てみましょう。
 
おや白い花、と思ってよくみると種でした。アッ見たことある!ブンブンヘリコプターみたいな・・・ウスベニカノコソウと同じような種のつきかたです。風に乗って飛んで行って根をおろすのでしょうね。右はその葉です(中央)。植物を調べるとき葉の様子は欠かせません。これまでの反省から、パチリ。でも名前はわかりませんでした。。
調べたところツルカノコソウというようです。カノコソウなら家にあるウスベニカノコソウと同じ仲間ですね。同じような種でいいわけです。葉はちがうけれど対生。
ツルカノコソウ オミナエシ科 カノコソウ属


ちっちゃなスミレ。白に青いスジ。葉の形などからツボスミレかな?大きさをみるために指を写し込みました。私がよくやる手法です。
おやこちらにはお化けのような花。何だろう?→


こんなちっちゃな花、葉が車座になっています。
これはクルマムグラと思われます。ムグラもいろいろあるようですが。


  
 ハコベ2種 大小  大きい花に注目しました。ミヤマハコベかな?   キンポウゲの仲間

  

白い花木2種  コガクウツギ?                         ヤブデマリ?


 
カキドオシ                          ムラサキケマン(ヤマエンゴサクとのちがいは?)

もう谷底までやってきました。そばに清流が流れています。苔むした細い川。高梁川の源流?高山市の水道にも引かれています。


これはなんでしょうねえ。葉の付け根から1本ずつ花が上がっています。おもしろい〜 名前を知りたい!

この植物について、参考にさせていただいた下記のサイト「野山の植物を楽しむ」の管理人、satoh様より教えていただきました。
「お尋ねの植物はイラクサ科ウワバミソウ属のウワバミソウだと思います。
お確かめください。
 一般的にはミズとかミズナという名の山菜として知られています。
広島県の県北地方ではタキミズナと呼ばれているようです。」とのことです。ありがとうございました。
名前がわかれば検索で詳しく調べることができますね。ひとつ賢くなりました。
これは雌雄異株で、葉の上に飛び出す柄を持つのは雄株だそうです。ウワバミとは蛇ですって!蛇が出そうなところに生えるとか。
山菜とは全く知りませんでした。


オドリコソウ ヒメではないのを初めて見ました。背も高く(40〜50cm)花も大柄です。けっこうきれい。ここは白花。


 たぶんこれはウバユリ。夏に来たときこの辺で咲いていました。



おや、私の嫌いな蛇・・・と言いながら中を覗いてみる。 マムシグサ・テンナンショウの仲間。

さらに背の高いもう1本発見。
こちらは褐色


蛇はこのくらいにして、門をくぐりジグザグの坂を上って本殿に向かいます。
途中、樹齢700年の桂の木。
この崖の上に本殿

 
やっと来ました。もうすぐそこです。 ハア〜ハア〜       下の門をシャガ越しに見る

ここの場所へ山を切り開いて車1台通れる道がついています。昔はなかったのですが。帰りにその道を通ったら、なんと簡単に道路に出ることが出来ました。昔、ジグザグの急坂を、建物の資材や石など運ぶのはさぞかし大変だった思うのですが、現代人はラクをさせてもらうのですね。

穴門山神社、私たちは権現様と呼んでいました。・

本殿  右はあごを支えてもらっている龍 本殿の中の天井には絵がいっぱい描いてある記憶。貴重なものだと思います。
今は神主さんは通いと聞きます。昔は右手の建物に家族で住んでいて、私の中学の同窓生もここから通っていました。弥高山のふもとにあった中学校ですから片道4kmですね。
 
鍾乳洞入り口 綺麗な水が流れ出ています。


虫たち

←ニホンカワトンボの雄と思われます。

よ〜くみると・・・こわ〜い顔(>_<)↓→

穴門山の植物については、普通の図鑑ではあまり載っておりません。このあたり備中、備後をフィールドに観察を続けておられるかたのサイト「野山の植物を楽しむ」をみつけました。穴門山そのものは秋10月の観察記録でしたが、5月頃、比較的近くの場所の観察会の記録を参考にさせていただきました。
同じような植物がありました。ありがとうございます。


弥高山(やたかやま)へ 高山市から東へ2km。ここも高梁市です。

 
夏にはアザミにチョウが好んで来ていました。          スイバ

弥高山麓にはカッコウ花とよんでいた、レンゲツツジが自生していることで有名でした。ところがだんだんに消えていき、普通のツツジの名所になってしまいました。これはおかしいと私は思っていましたが、ようやくレンゲツツジを育てて植える活動がはじめられたようです。
でも、でも、この花↓を見て、ちがう!ちがう!こんなのではなかった。(>_<)
 

少し離れたところでこれぞカッコウ花というものをやっと発見しました。これです。↓ 
こちらを育ててくださいよ〜

虫たち
 

ベニシジミのツーショット ヒメジョオン
蕾がうなだれるのはハルジョオンだそうです。日野 東『日本の野草・雑草』成美堂出版

 

モンキアゲハ 

こちらはふつうのクロアゲハ