ドドナエアの不思議 ・・・もっと知りたいドドナエア
まとめとお役立ち翻訳文(Siriusさんによる)のご紹介 2010年6月1日
いつのころだったか、ドドナエアの美しい銅葉に魅せられて購入、寄せ植えの中に使ったりしていました。
何度かだめにしたり、それでもまた買ったりして、ドドさんとのおつきあいは続いてきました。
私の花日記は、今はやりのブログとちがってサイト内検索やらカテゴリーで分類できなくて、(やり方を知らないだけかも?)記憶でいくつかさかのぼって見つけたものをまとめてみました。
我が家のドドナエア
2006,4/9 宝塚ガーデンフィールズで地植えにして大きくなった木を見て、外で冬を越すのだ!と思ったので、すでに そのころ庭にあったと思われる。
2007,4/13 つぼみを見つけてどんな花が咲くのだろうと書いている。
結局このあともサヤはつかないままで終わった。
2008,4/10 葉がきれいな色になったと記事にしている。
2008,6/17 園芸店で花と見まがうほどのきれいなピンクのさやのついた木が売られているのを見てびっくりする。
花日記2008,6/17よりコピー
さて以前ドドナエアの花のことをここに取り上げ、にくちゃんに花後のさやがきれいになる話伺いました。先日ある園芸店でその実物を見る事が出来ました。ほんとにさやがお花みたいに見事についている!家のドドナエアは花らしき地味なものをお見せしましたが、それっきり、愛想なしです。その花のようなものは落ちて今は葉っぱのみ・・・
あんまりきれいだったので、買わないのにこっそり写真に写してきました。(汗)
きれいでしょ。花が咲いたみたい〜私が見上げる高さで5千いくらかのお値段がついていました。
うちのドドナエアが永久にあれとするならちょっぴり残念。これは雌雄のちがいなんでしょうかねえ?
もうひとつうちには煙らないスモークツリーがあります。。(>_<)
はじめて雄花と雌花のちがいではないかとうすうす気づく。
そのことを確認するため園芸相談掲示板と日本でオージープランツの代表的な業者さんのサイトへ質問をした。
質問と回答は以下の通り。「ひろ」も「みちこ」もたねまきのことでございます。(本名から)
ひろ 【近畿】 2008/06/19(木) 07:04:55 園芸3年目の素人 【近畿】 2008/06/20(金) 13:04:37 朋 【東海】 2008/06/21(土) 12:58:26 ひろ 【近畿】 2008/06/23(月) 07:58:02 |
Re:ドドナエアの花? |
みちこ |
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2008/06/23 07:49 |
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New |
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レアプランツジャパン様 |
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Re:ドドナエアの花? |
レアプランツジャパン |
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2008/06/23 06:16 |
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おはようございます。 |
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ドドナエアの花? |
みちこ |
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2008/06/22 19:20 |
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銅葉が気に入ってドドナエアを育てています。 |
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家の木にはサヤがつかないと書いたところ、西宮のOさんがサヤに入った種を送ってくださった。
2008,7/12種まき、発芽良好、7/31には芽の写真を載せている。
2008,10/下旬 たくさんの苗ができたのでコープこうべの講習会でポットあげの実習のひとつにこの苗を提供
2009,4/21オープンガーデンにおいでくださった二人の花友さん(種まき仲間)に、ちょうど咲いていた花を見てもらう。 サヤがつかないのだけれど、と。すると「花がちがうようだ」と耳寄りな情報をいただいた。
2009,4/21花日記よりコピー
これはドドナエアの花なのですが、今黄色い花粉が一杯出ています。うちの木には花のように見えるピンクのさやがつかないと昨年もここに書きました。ちょうどお花にくわしいZふぁんのお仲間が来てくださっていて、おっしゃるには「花がちがう!」ですって。雌雄のちがいでしょうか。ともかくこの木にはさやはつかないらしいです。(>_<) なぞがひとつ解けてすっきりしました。
昨年その記事を見てくださった方が、さや入りの種をたくさん送って下さって、種を播き、発芽はきわめて良好で、すでにチビ苗がたくさんできましたので、中には1本ぐらいさやのつく木が出るでしょう。これも2,3年後の楽しみでしょうか。クリローもそうですが長期戦のものが我が家には結構ありますねえ。。元気でいないといけません。。
2009、9/6 1m30cmになっていた地植えの木が突如枯れてきた。1年前種まきした苗がすでに6、70cmに育っていたので、中でも一番よく育った苗に植え替えた。
9/16抜いた木をゴミに出すために小さく切っていたら、その木に支柱と結んだ針金が大きく食い込んでいたことに気づく。枯れた原因はここにあると見た。
2009,9/16花日記よりコピー
さてドドナエアが枯れて、植え替えた話をしましたね。燃えるゴミに出すのに、短く切らないといけません。支柱をたてていたのでビニールタイをはずそうと・・・ガーン!
な、なんと食い込んでいます(@@)
こんなところが3カ所も。。枯れた原因はここにあったと思いました。痛かったでしょうに・・・ゴメンね。
針金入りのタイは凶器になる!ゆとりをもって結ばなくてなりませんね。とくに成長の早い木は要注意です。
みなさんもどうぞお気を付けくださいませ〜
2009,冬。植え替えた木(種まきした木)は 寒くなっても葉が緑のまま、銅葉になるのがドドナエアと思っていたからショックだった。
2010,1/19花日記よりコピー
何度か取り上げたオージープランツ・ドドナエア。種まきから。きれいな色が出ていますね。
一方銅葉にならないものがあると書きましたが、本日現在まだ緑のままです。置いてある場所はさほど離れてはおりません。日当たりも同程度。
←較べてみてくださいね。
そのころみーさんのHPでドドナエアのことが取り上げられていて、そこに集うかたたちがいろいろな情報を提供されていた。なかでもオーストラリアの植物園のサイトとかスミソニアンの記事とか知らせてくださるかたがあったが、私は語学力不足から十分理解できず、私のBBSにおいでのSiriusさんの力を借りることになった。
Siriusさんは都立高校で長い間英語の先生をなさっていたかたで、グリムやイソップなども翻訳されている語学の専門家。
この辺の詳しいことはみーさんのページ・ブラックプランツのカテゴリーのドドナエアの項目をご覧ください。大変要領よくまとめてくださっている。
2010年1月23日、と2月2日の記事。それぞれにコメントがたくさんあり、どれもが参考になる。
この中にSiriusさんの翻訳文の一部も載っている。
この段階で私がわかったことは雌雄異株ということ、掲載されている写真を見て、私のドドさんの花は雄花(male flower)であることが判明した。
いなばやさんというかたがみつけてくださったサイトで、このなかに雄花と雌花のそのものズバリの写真があった。
http://www.anbg.gov.au/gnp/interns-2007/dodonaea-viscosa.html
もともとオーストラリアで自生しているドドナエアは緑の葉だったが、どこそこの川の岸辺で銅葉のものが発見され、それを育てていったとかで、遺伝子の中に当然緑の葉があるわけで、銅葉にならない木が出ても不思議ではないということがなんとなくわかった。
←この写真は西オーストラリアのワイルドフラワーツアーで撮ったもの。
20061017 西オーストラリア、ウェーブロックのそばにて。
ドドナエアかもしれないとカメラをむけた記憶がある。
緑の葉が普通であることは今になってやっとわかったことで、葉の形状からもサヤからも、まさしくドドナエア。
私のBBSでドドナエアのやりとりをしたページはこちら。ご参考まで。
http://www3.ezbbs.net/cgi/reply?id=tanemaki_com&dd=19&re=2001
今年の花とサヤについて
2010、3/13、2008年7月に種まきした木で家に残っている6本のうち2本につぼみを発見。
1年8ヶ月で花をつけたことになる。
2010,3/13花日記からコピー
さて何度も登場したドドナエアです。相変わらず門の横の木は緑のままです。それはさておき、今日こんなものを見つけました。これは花になるのかな?雄花か雌花か、それが問題だ!(笑)
さやがつくかどうかです。一昨年7月播きで早くも花がつくとしたら超早熟ですこと。(*_*)
ところが2本ともその花は上記のサイトで見た雄花そのものであった。残念。
この木の花はすでに実を結ぶことなく、枯れている。
20100522 枯れても雄花の特徴が残っている。
同じころSiriusさんの育てておられる木(我が家よりたねまきは少し後)にも2本につぼみがついたとの知らせがあった。
2010、5/21にBBSに写真をいただいたのがこれ↓。軍配型のサヤになっている!雌木だったのだ。
SiriusさんのBBS投稿より引用
葉の色について
ただSirius さんの木の葉は銅葉と緑葉がまだらとのこと。
家の場合6本のうち、2本は銅葉、2本は緑葉、あと2本はまだらである。昨年播いて残っているちび苗は3本のうち銅葉は1本のみ。どなたでしたか(みーさんのBBS)、種まきして12本育っていてすべてが銅葉になっているという例もあるようだ。
なお銅葉も夏の間は緑になります。
冬にはきれいな銅葉になりますよ、と苗を差し上げたみなさん、ごめんなさい。
雄木と雌木、銅葉と緑葉(中間のまだらも)、種まきからはいろいろな木が生まれるということでしょう。
特別なお知らせ
そのへんを詳しく書いてあるオーストラリアの植物園のサイト(上記)の全文を、今回Siriusさんが翻訳してくださいました。 http://www.ab.auone-net.jp/~grimms/index.html この中の「翻訳 植物編」のところです。 あわせてここにはドドナエアに関する他のサイトも探し出して翻訳してあります。 大変参考になると思います。Siriusさんありがとうございました。 それによるとサヤのつく雌木を得るために繁殖は挿し木が好まれるとか、挿し木のしかたも詳しく書いてあります。種子は熱などの前処理をした場合の発芽実験の結果なども。 どうぞ見に行ってくださいね。 ドドナエアに関して、おそらく日本のどんなサイトより役立つものになっていると思います。(^^)/~~~ なお銅葉の木がみつかった川(の岸辺)の名前はワイラウ川で、これはオーストラリアではなく、ニュージーランドだそうです。(Siriusさんによる) |
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追記 6/8 まとめて考えたこと
上記翻訳文のなかで、とくに注目されるところを引用させていただき、考えてみたい。
以下Siriusさんの翻訳文は枠で囲い緑色で示すことにする。
http://www.nzetc.org/tm/scholarly/tei-Bio29Tuat01-02-t1-body-d3.htmlから抜粋 一方、ムーンビームは、緑形の突然変異から由来したドドナエアの斑入りで主に雌雄異体の形態である。その変異株は育種家の苗床で見つかり、PVR保護を認められた。なぜならそれは新しく、一般の知識の形態とはっきり異なっていて、植物的に繁殖したとき均一で安定していたからである。 |
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「同一株に単性と両性の花を咲かす」この両性花、つまり雌雄が同居する場合があるというのをどう解釈するか悩むところであった。「パープレアは普通自己種から繁殖され」と書いてあるように両性花としてそれだけで実を結び銅葉も生まれるが、ここで重要なことは「均一でない」というところである。安定して両性花になったり、銅葉になったりはしないように思われる。(均一で安定しているためにPVR保護が認められたムーンビームという品種とは異なるところ。)
その子孫であるはずの種を播いて得た木からは、私が経験したように、実際に雄木だけもあり、また緑葉も出ている。
Australian National Botanic Gardensのサイトから 挿し木と種子の両方で、簡単に繁殖できる。挿し木の方が、カラフルな鞘のつく雌木を確実に得られるので好まれることが多い。 |
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銅葉は「天然ではない形態」であり、鞘のつく雌木を確実に得るには挿し木がよいということがわかった。
同上のサイトから 花粉は風で分散する。しかし、受精は、鞘が発達するのに、起こらなくてよい。受精した鞘は熟すのに11カ月ほどかかり、未受精の鞘はもっと速く熟す。この期間ちゅうに、鞘は緑やクリーム色から鮮やかな赤に変わっていく。これらの翼のある鞘は、雌花か両性花にしかできない、 |
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これによると鞘ができていても受精したものと未受精の場合がある。つまり種を蒔いても発芽しないものがあるということである。鞘は雌花か両性花のみにできるのだが、私たちには雌花と両性花の区別がつかないから、木が1本しかない場合、受精種子か未受精種子かはわからない。
http://asgap.org.au/APOL27/sep02-1.htmlから抜粋
挿し木による繁殖のしかた、種子による繁殖について詳しく述べてある。
なかでも種子を前処理として熱湯につけたり、電子レンジを使用する場合の発芽実験の統計は注目に値する。オーストラリアの植物の多くは火事の擬似体験をさせると発芽しやすいと言われるが、まさにそのことをあらわすものであろう。
以上 翻訳者Siriusさんのご意見も聞きながらまとめました。
Siriusさん どうもありがとうございました。