雪の白川郷

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旅行日 2010年2月14〜15日
美濃、飛騨高山 妻籠宿など


「「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」そこには川端康成そのままの景色があった。
今、東海北陸自動車道が伸び、白川郷に行くのが大変便利になった。さらに秘境の感のあった五箇山ですらインターのすぐそばにある。今回は五箇山はコースからはずれていたが、いつかここにも行きたいと思っていて、実現も困難ではない時代である。
さてこの自動車道はトンネルがたくさんあって、とくに飛騨トンネルは行けども、行けども出口は来ない。聞くと日本で2番目に長いトンネルとか。お天気はよいし雪は想像もつかなかったのに、トンネルを抜けると、ほんとうに雪国だった。

白川郷
 合掌造り


白川郷には雪のない時期に一度来たことがあるが、雪はまるで違う場所に来たように感じさせた。
美濃の関から郡上八幡を通ってずいぶん時間がかかった記憶がある。何年前だったろうか。


 

 


 

 
いろりのまわりでおぜんざい 
建物に入ると、薪をもやすにおい、煙、あったかさ・・・記憶のどこかをよびさましてくれるなつかしさがあった。

 であい橋
あっちからとこっちから、すれちがうのがやっとのつり橋


雪深い里は静かである。喧噪を雪の中に閉じこめたかのように・・・
ここに住む人にはどんな暮らしがあったのだろうか。合掌造りの急な階段を上りながら考えた。いろりで暖をとったり、蚕を飼ったり、黒光りの柱は煙でいぶされて強度が増してくる。広い空間は冬の作業部屋にもなり収蔵庫にもなったろう。そこには豪雪地帯に住む人々の暮らしの知恵がたくさん詰まっているはずである。そんなことを思いながら見るとまた楽しいものだ。

高山
朝起きるとこんな景色  ホテルの窓から (ホテルアソシア高山リゾート)
 


高山の町歩き
ふりしきる雪

古い町並み 三番町


 












朝市 雪だからか、店の数は少ない。おもちを買った。
陣屋朝市 正午までの看板あり



 


 
おみやげに買った鷹の爪の飾り
朝市で300円で見たようなものが、おもちゃやさん?文具やさん?でぶらさがっていて、値段も聞かずにくださいと言ったら1000円もした。ま、こうして比べてみるとわらが細くて繊細、ふつうの米のわらではなくて赤米かなにか?で、お人形もついているし、1000円なのだろう。今写真を比較してみてようやく納得。


 

軒先に雪だるま 親子かな? 溶けかけているのがなおかわいい   人力車 

おまけ
ガン封じ寺
ツアーのコースに組み込んであった。へぇ〜こんなお寺があるんだ。私としては御利益に預かりたいところ。
 
                                 招き猫ならぬ 招き地蔵 いらっしゃ〜い

お地蔵さまがいっぱい

 

孕み(はらみ)地蔵!妊娠中のお地蔵さんなんてはじめて(@_@)    おだやかなお顔が気に入った

場所は下呂温泉から中津川に出る途中 本当の名前は 金錫山 地蔵寺


中山道 妻籠(つまご)の宿

 
枡形跡の近く
枡形・・・敵の侵入を阻むために道を直角に折り曲げてあるところ ここには昔のままに残っている

私の郷里、岡山県の高山市(こうやまいち・・・たかやましではない)にも、家並みが続く道路に一カ所枡形のような所がある。道路が直角に折れ曲がる構造で、「遠見遮断」つまり遠くが見渡せない町並みになっている。現在の郵便局前。各地にこのような街路は現存するようだが、江戸から明治に栄えた郷里の高山市にも残っているのである。今風に言えば見通しの悪い道路になってしまうが、防御の点からは理にかなったものだったのだろう。
←この写真は私がトピックスの中の「ふるさと」に載せている高山市の町並み。正面に家があって道路が行き止まりのように見えるが、道はそこで左に折れ曲がっていてさらに東へ延びている。左手奥に郵便局があるがここからは見えない。下のHPの記事にも「遠見遮断」のことが書いてあるがここのことと思われる。
http://magok.cool.ne.jp/koyama.html

     郵便資料館                                  雨も小降りになり木曽の山が見えてきた
中には今も妻籠郵便局が営業中 
            
近くにもうひとつこの時代の馬籠(まごめ)の宿がある。私は10年くらい前に両方の宿場町を歩いたことがある。


美濃のうだつの町並み


 


岐阜県美濃市
うだつをあげるとか、あがらないとか言われるうだつ。ここには江戸時代から商人たちが富と粋を競った「うだつ」の軒がみられる。
もとは火事の延焼をくいとめるためのものだったが、軒飾りとして凝った装飾に変化したという。

徳島の脇町もうだつの町として有名だが、それどころかさきの高山市(こうやまいち)にもうだつがある。土壁でできていて、こちらは火事に備えてという実利的ものだと思われる。装飾性がないことから。
高山市のうだつ(二階の両側)

ほかに飛騨の里、美濃和紙あかりアート館、天領酒造、ヘブンスそのはらにも行ったがレポートは省略。

ヘブンスそのはらは、2008年千畳敷カールとセットで夏に行ったところだった。富士見台高原。長いロープウェイ、上にはクレオメの大花壇。
 

キティちゃんの花時計・・・夏

これがこの時期スキー場でこんな具合だった。↓